封筒を開けると「医療費のお知らせ」の文字が目に入ります。受診した月と金額が並ぶこの紙が何のための書類なのか、取っておく必要があるのか、分かりにくいものです。
高知市の暮らしと手続きを伝える『とさこうちベース』のエリア担当ライター、シンタロウです。市内を車で回ることが多く、手続きはさっと確認してさっと終わる形だと助かる人間です。
この記事では、保険によって違う発行元の見分け方から記載内容の見方、医療費控除との関係、紛失したときの確認先まで、わたしが迷った順番でお伝えします。最新の発送時期や再発行の扱いは高知市の公式情報で確かめるのが確実です。
医療費通知は何のために届く書類なのか
医療費通知は、加入している健康保険の保険者が、医療機関からの請求をもとに「この月にこれだけの医療費がかかりました」と知らせる書類です。高知市の国民健康保険なら高知市、会社の健康保険なら勤務先の保険組合や協会けんぽが発行します。
役割は受診内容の確認と、保険制度を支えるための点検です。「医療費通知」「医療費のお知らせ」など名前は保険者で違いますが、確定申告の医療費控除で明細の代わりに使える面は共通です。
まず確認したい通知の発行元と保険の種類
まず押さえておきたいのは、通知のどこかに必ずある「発行元」の名前です。高知市に住んでいても、会社勤めなら勤務先の健康保険、75歳以上なら高知県後期高齢者医療広域連合から届きます。
| 加入している保険 | 発行元の例 |
|---|---|
| 高知市の国民健康保険 | 高知市(保険医療課) |
| 会社などの健康保険 | 健康保険組合や協会けんぽ |
| 後期高齢者医療 | 高知県後期高齢者医療広域連合 |
わたしの家でも、わたしの分と妻の分で発行元が違います。届いたらまず「誰が出したか」を見るだけで、あとの確認先で迷わずに済みます。
発行元を確かめずに高知市役所へ電話をかけると、勤務先の保険の通知は市では分からないと案内されて二度手間になります。わたしは一度これで止まりました。
通知に書かれている主な項目の見方
通知には、受診した年月、受診した人、医療機関や薬局の名前、かかった医療費と窓口で支払った金額が並んでいます。項目名は保険者で少しずつ違いますが、載っている情報はほぼ同じです。
- 受診月と受診者
-
いつ、誰が受診したのかが一行ずつ並びます。
- 医療機関・薬局の名前
-
かかった先の名前が記載され、受診履歴として見返せます。
- 医療費と自己負担額
-
かかった総額と、窓口で支払った額が分けて載っています。
わたしは最初、総額の欄を見て支払った覚えのない金額に慌てました。窓口で払うのは自己負担分で、通知には保険が負担した分も含む総額が載るため、ここがいちばん誤解されやすいところです。
通知の金額と実際の支払いがずれる理由
迷いやすいのが、通知の金額と手元の領収書が合わない場面です。高知市では中学生までの子どもは医療費助成で窓口負担がかからないことが多く、うちの娘たちの分は通知にだけ金額が載っています。
助成や払い戻しが入ると、実際の負担は通知の数字と変わる仕組みです。通知の金額だけで家計の負担や控除額を決めつけないことが大切です。
医療費控除で通知を使うときの流れ
確定申告で医療費控除を受けるとき、決まった項目が載った医療費通知を添付すると、明細書への細かい記入を省けます。国税庁が定める項目は氏名、受診年月、受診者、医療機関名、支払額、保険者名の六つです。
六つの項目がそろっているか、届いた通知で確認します。
通知にない医療費は、領収書から明細書に書き足します。
通知の内容を入力して送れば、添付に代えられます。
通知に載った分の領収書は保存不要になりますが、通知に載らない分の領収書は5年間保存が必要です。うちでは領収書も通知も同じ封筒に入れています。
制度は年度で変わることもあります。申告の前に国税庁の公式サイトで最新の条件を確かめておくと、二月の申告時期に焦らなくて済みます。
通知に載らない医療費があるときは
通知に載るのは保険診療の分だけで、自費の診療や通院の交通費は載りません。医療費控除では対象になるものもあるので、通知だけで申告の準備がすべて済むわけではありません。
- 自由診療や予防接種の費用
- 通院にかかった交通費
- 入院時の差額ベッド代
- ドラッグストアで買った市販薬
市販薬はセルフメディケーション税制(一定の市販薬を買ったときの別の控除)の対象になる場合があります。領収書はまとめて残しておくと後で迷いにくいです。
通知を紛失したときに確認したいこと
先に確認しておきたいのは、再発行の扱いが発行元ごとに違うことです。高知市の国保なら保険医療課の給付担当(本庁舎1階107番窓口、電話088-823-9359)が窓口ですが、再発行の可否は変わることがあります。

通知がなくても、領収書があれば申告はできますよ
後期高齢者医療の通知なら高知県後期高齢者医療広域連合が発行元で、再発行は住んでいる市町村への確認になります。会社の保険なら勤務先か保険組合が窓口です。
発送の時期も保険者ごとに違い、年度で変わることもあります。高知市国保の最新の予定は、高知市の公式サイトか窓口で確かめるのがいちばん確実です。
心当たりのない記載を見つけたときは
受診した記憶と通知の内容が合わないときは、まず診療月のずれを疑います。医療機関から保険者への請求が遅れると、受診した月と通知に載る月がずれることがあるからです。
それでも合わないときは、発行元の保険者に確認します。わたしならここで一度立ち止まって、領収書と通知を並べてから電話をかけるかなと思います。
個人情報が載る書類の保管と処分
通知には名前や受診先が載る、れっきとした個人情報の書類です。うちでは家族五人分が届くので、確定申告が終わるまでは封筒ごと棚にまとめています。
処分するときは、そのまま資源ごみに出さず、シュレッダーにかけるか切り裂いてから捨てるのが安心です。病院名まで分かる紙なので、そこは雑に扱いたくないなんですよね。
通知が届いたあとわたしがしていること
医療費通知は、届いたその日に全部を理解しなくても大丈夫な書類です。まず発行元を確かめて申告の時期まで取っておくだけで、春先の慌て方がかなり違います。
わたしは毎年、届いた通知を「確定申告」と書いた封筒に入れて棚に置いています。分からない手続きは後回しになりがちですが、この一封で翌年の自分が楽になる気がしています。
今週末の買い物のついででいいので、届いた通知の発行元の名前だけ確認してみてください。「高知市国保」「協会けんぽ」と一枚メモを挟んでおくだけで、申告の季節のもやもやがひとつ減ります。さっと確認してさっと終わる、このくらいの手間なら無理がない。まずは封筒の差出人を見るところから、始めてみてくださいね。













