マイナンバーカードを返したいと思っても、市役所のどこへ持って行くのか、返した後はどうなるのか、すぐには分かりませんよね。返納が必要かどうかも、理由によって違います。
『とさこうちベース』のエリア担当ライター、シンタロウです。わたしは市内で用事を済ませるとき、まず行き先と受付方法を調べます。窓口まで行ってから別の手続きだと分かるのは避けたいからです。
ここでは、返納と廃止の違いを押さえ、紛失・死亡・国外転出など事情別の扱いを見ます。そのうえで、高知市の公式情報で窓口、持ち物、返納後の利用について何を確かめるかをたどります。
カードの返納と廃止は同じ手続きなのか
「返納」は手元のカードを市へ返すことです。一方、「廃止」はカードを使えない状態にする手続きとして案内されています。紛失中なら、そもそも返すカードがありません。同じ言葉として扱うと、最初の連絡先を間違えそうです。
高知市の案内には、本人の希望による返納も載っています。ただし、理由が違えば先に必要な手続きも違うため、返す理由を伝えてから手続き方法を聞くのが、わたしには動きやすい順番です。
- 返納
-
手元にあるマイナンバーカードを、市へ返すことです。
高知市は、カードがすでに廃止されている場合の本人確認書類にも触れています。返納と廃止を一つの作業だと決めつけず、今カードが手元にあるか、利用できる状態かを分けて伝えると話が通じやすくなります。
返納が関係する場面は理由ごとに違う
高知市の返納案内には、有効期間の満了、国外転出、紛失後の再交付を受けてから旧カードが見つかった場合などが挙がっています。本人の希望で返すことも可能です。ただ、死亡後のカードには返納義務がないと案内されています。
- 本人の希望でカードを返したい
- 再交付後に紛失した旧カードが見つかった
- 家族の死亡後、カードが手元に残った
- 国外転出にあたりカードの扱いを知りたい
同じ「返したい」でも、事情によって市へ尋ねる内容は別です。たとえば国外へ移る場合、カードを継続利用できる人もいます。返納するものと先に決めず、転出手続きと合わせて確認するのがよさそうです。
高知市で返納を扱う窓口の調べ方
市役所へ向かう前に、高知市公式サイトの「マイナンバーカードの返納について」と「マイナンバー関連の取扱業務一覧及び各受付窓口」を見ます。後者には、廃止・回収(返納)を扱う窓口が載っています。
わたしは車で別の用事にも寄るので、近い窓口を選びたくなります。でも、受付日や時間、時期による取扱いまで同じとは限りません。先に一覧を開き、迷うところは高知市のマイナンバー交付担当へ相談する。この順番なら無理がありません。

出かける前に窓口の扱いだけでも見ておくと安心です
返納当日の持ち物は事情別に確かめる
高知市は、返納届とカードを基本に、本人が手続きする場合や代理人が手続きする場合の持ち物を分けて案内しています。廃止済みのカードを返す本人には、別の本人確認書類が必要とされています。
ここでわたしなら一度止まります。「カードがあるから本人確認もできる」とは限らないからです。カードが廃止済みかどうかを確認し、公式ページの必要書類欄を当日の状態に合わせて読み直します。
本人希望、再交付後の発見など、今の事情を市の案内と照らします。
郵送による返納も高知市は案内していますが、送る人によって必要書類が異なります。受付方法や持ち物は、送付前または来庁前にマイナンバー交付担当へ確かめておくと安心です。
家族など本人以外が返納する場合の注意
家族のカードを預かっていても、持参するだけで手続きが済むとは限りません。高知市は、法定代理人とそれ以外の代理人とで、確認書類や委任状の扱いを分けています。死亡に伴う返納は、委任状の扱いも異なります。
わが家でも、家族の用事を誰かが代わりに済ませようとするときは、まず「誰の手続きを誰がするか」を確認します。返納も同じです。特に郵送は、法定代理人以外による代理返納ができないという市の案内を見落としたくありません。
紛失したときは返納より先に一時停止
カードが見つからない場合、返納先を探すより先にカードの一時停止を考えます。マイナンバーカード総合サイトは、電話での機能停止と警察への届出を案内しています。再交付を希望する場合は、その後に市区町村での手続きが必要です。
「なくしたカードが後で出てきたら、返せば終わり」と思いたくなるかもしれません。再交付の前に見つかった場合と、再交付後に旧カードが見つかった場合では扱いが異なります。発見した時点で、高知市に今の手続き状況を伝えるのが先です。
死亡後のカードは返納義務の有無を確認
家族が亡くなった後、手元に残ったカードをすぐ返すべきか迷いますよね。高知市は、亡くなった方のマイナンバーカードに返納義務はなく、返納することも可能だと案内しています。ほかの事情と同じ扱いではありません。
死亡後の手続きで番号を確かめる場面が気になるなら、カードをどう扱うかを急いで決めなくてもよさそうです。返納を希望するときは、市の返納案内で代理人の扱いを見てから相談するほうが、家族も落ち着いて動けます。
国外転出ではカードを使い続けられる場合も
国外へ転出するから必ずカードを返す、とは言い切れません。高知市は、日本国籍の方が所定の継続利用手続きを行えば、国外転出後もカードを使える場合があると案内しています。転出予定日との関係もあるため、早めに公式ページを確かめたいところです。
また、住所などの変更によって、カード内の署名用電子証明書が失効する場合があります。カードを継続利用する話と電子証明書を使う話は分けて確認します。わたしなら、転出届を出す日を決める前に、この二つを高知市へ尋ねます。
返納後に使う本人確認書類とサービス
カードを返すと、手元のカードを本人確認書類として提示することはできません。本人希望で返納する場合、高知市は個人番号を確認するものが手元からなくなる点にも注意を促しています。ただし、カードと個人番号は同じものではありません。
個人番号の確認が必要になれば、高知市は個人番号入り住民票の写しを取得する方法を案内しています。一方、電子証明書を使う手続きや健康保険証としての利用など、影響が気になるサービスは人によって違います。返納前に利用先の公式案内も確かめたいところです。
本人確認を求められる場面が近くにあるなら、代わりに使える書類をその提出先へ聞いておくと安心です。返納後のサービスを一律に「使える」「使えない」と決めず、実際に利用する先で確認するのがよいと思います。
カードを返すか迷っているみなさんへ
市役所へ行く日を先に決めるより、まず自分の返納理由が高知市の案内のどれに当たるかを見ると、聞きたいことが浮かびます。紛失中なのか、手元にカードがあるのか。それだけでも、最初に取る行動は違います。
わたしは用事のついでに窓口へ寄れると気が楽ですが、今回は道順より先に手続きの種類を確かめたいと思います。家族のカードなら、誰が手続きするかも気になるところ。行ってから迷うより、家で一度確かめるほうが性に合います。
今日できることとして、カードを返したい理由を紙に一行だけ書いてみませんか。高知市へ相談するとき、その一行があれば話し始めやすくなります。急いで結論を出すより、落ち着いて用事を済ませられるほうがわたしはうれしいです。まずは手元に、その一行を残してみてくださいね。













