高知市で防災の備蓄を見直そうと思っても、何から手をつければいいのか迷う方は多いと思います。非常食をまとめて買うべきか、普段の食品を多めに置いておけばいいのか、そこで止まってしまう方も多いのではないでしょうか。
地域情報メディア『とさこうちベース』のエリア担当ライター、シンタロウです。わたしも市内を車で回ることが多く、家に置ける量には限りがあるので、増やしすぎない備え方をいつも意識しています。
この記事では、ローリングストックの考え方から、高知市の公式情報との照らし合わせ方、収納や入れ替えで迷いやすい点まで、順番に整理していきます。
ローリングストックとはどんな備え方か
ローリングストックとは、普段食べている食品を少し多めに買い、古いものから食べて、食べた分だけ買い足していく備え方です。特別な非常食をそろえるのではなく、日常の延長で備蓄を回していく考え方といえます。
高知県も公式サイトで、普段食べている食材を多めに備え、先に買ったものから食べ、食べた分だけ補充するという流れを紹介しています。この繰り返しが続けやすさにつながる仕組みです。
非常食だけをそろえる方法との違い
見落としやすいのが、非常食を買って終わりにしてしまうケースです。非常食は保存期間が長い分、存在を忘れやすく、気づいたら賞味期限が切れていたということも起こります。
わたしも以前、災害用にと買ったレトルト食品を戸棚の奥にしまい込んで、気づいたときには期限が過ぎていたことがあります。普段の買い物のついでに見る場所になければ、存在ごと忘れてしまうんですよね。
非常食だけを備える方法が悪いわけではありません。ただ、日々の買い物の中で回していくローリングストックのほうが、うちのように収納も気にする家庭には合っていると感じています。
高知市で備えを考える理由
高知市は南海トラフ地震の想定震源域に近く、市の地域防災推進課も家庭内備蓄の必要性を繰り返し呼びかけています。県外からの支援物資は発災から4日目以降に届くといわれており、それまでの期間を自分たちの備えで過ごす想定です最低でも3日分、可能であれば1週間分の備蓄が呼びかけられています。
この日数はあくまで目安であり、今後の想定見直しで変わる可能性があります。備蓄量や対象については、高知市や高知県の最新の公式情報で必ず確認しておく前提で読んでいただければと思います。
食品と飲料水の目安を考える
飲料水は1人1日3リットルが目安とされることが多く、高知県の資料でもこの数値が紹介されています。家族の人数分をかけ算すると、思ったより多い量になることに気づく方も多いはずです。
わが家は妻とわたし、子ども3人の5人家族なので、水だけでもかなりの本数になります。食品も同じで、大人と子どもでは食べる量も好みも違うので、一律の量では足りない場合も出てきます。
家族構成や年齢によって必要な量は変わるものです。高知市や高知県が示す目安をそのまま当てはめず、自分の家庭に合わせて考える必要があります。
普段食べる物から選ぶ考え方
よく迷うのが、備蓄用に何を買えばいいかという点です。特別な非常食を探すより、家族が普段からよく食べている食品を少し多めに買う方が、結果的に続けやすいことが多いです。
レトルトカレーやパスタ、缶詰、乾麺など、食べ慣れている食品なら、災害時でも抵抗なく口にできます。逆に食べ慣れない非常食だけをそろえると、いざというときに子どもが嫌がる場面も想像できます。
- 食べ慣れているか
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普段口にしている味かどうかを基準にします。
- 保存できるか
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常温でどれくらいもつ食品かを確認します。
- 調理しやすいか
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水や熱源が限られた状況でも食べられるかを見ます。
賞味期限の長さだけで選んでしまうと、家族が食べたがらない食品ばかりが残ってしまいます。三つの視点を組み合わせて選ぶと、無理なく回していきやすくなると思います。
賞味期限を切らさない入れ替え方
先に確認しておきたいのは、備蓄食品をどこで目にする機会をつくるかという点です。棚の奥にしまい込むと、日常の中で目に入る機会がなくなり、そのまま期限切れになりがちです。
キッチンの手前や食品棚の目立つ位置に置くと、料理をするたびに視界に入ります。買い物のたびに残量を確認する習慣がつくと、切らす前に補充しやすくなるんですよね。
期限が近い順に手前へ並べる、月に一度は棚を開けて見るなど、自分の生活リズムに合う方法を選ぶことが続けやすさにつながります。
収納場所と保管方法の見直し方
雑に決めたくないのが、収納場所です。増やせるだけ増やしてしまうと、他の生活用品を圧迫し、結局使いにくい場所に押し込むことになります。
自分ならまず家にある収納スペースを確認し、無理なく置ける量から始めるようにしています。高温多湿になる場所や、直射日光が当たる場所は食品表示の保存条件に合わない場合があるので注意が必要です。
保存条件に従えない場所しかない場合は、ローリングストックに向かないこともあります。無理に置くより、量を減らして管理できる範囲に収める方が現実的だと感じています。
家ごとに変わる備蓄の考え方
意外と知られていないのですが、必要な備蓄は家族構成や暮らし方によって大きく変わります。小さな子どもがいる家、高齢の家族がいる家、ペットがいる家では、優先したい食品も量も違ってきます。
うちは子どもが3人いるので、アレルギー表示のある食品かどうかも合わせて確認しています。家族の状況に合わせて優先順位を決める視点が欠かせません。
よくある失敗と避けたい進め方
正直に言うと、備蓄でつまずくパターンにはいくつか共通点があります。買ったまま存在を忘れる、普段食べない物だけを集める、収納量を考えずに増やし続ける、といった進め方です。
- 買ったまま棚の奥で存在を忘れる
- 普段食べない非常食だけを集める
- 収納量を考えず増やし続ける
どれも悪気なく起きる失敗です。まずは今の備蓄が、この三つのどれかに近づいていないか振り返ってみると、次にやることが見えてきます。
ローリングストックが続きにくい場面
ローリングストックが向かない場合もあります。仕事や家事で忙しく、在庫の確認や補充になかなか手が回らない家庭では、量が増えすぎて把握できなくなることがあります。
保存に適した場所が確保できない住まいでも、表示された条件を守れず、品質が落ちやすくなります。そうした場合は無理に続けず、最低限の非常食を少量そろえる方法に切り替える選択もあります。

続けやすい形は家によって違いますよ
高知市の公式情報を確認する手順
備蓄の目安や日数は、今後の被害想定の見直しで変わる可能性があります。ここは先に確認しておくと、当日になって焦らずに済みます。
地域防災推進課のページで最新の備蓄方針を確認します。
県の備蓄方針やローリングストックの案内も合わせて確認します。
確認した情報と今の備蓄内容を見比べて過不足を探ります。
高知県が行った意識調査では、食料を3日分以上備蓄している人の割合が前年より減少したという結果も出ています。自分の家がどちら側にいるか、一度確認しておく価値があります。
定期的に見直したい確認の間隔
備蓄は一度そろえたら終わりではなく、季節や家族の変化に合わせて見直す作業が必要です。子どもの成長で食べる量が変わったり、好みが変わったりすることもあります。
わたしは季節の変わり目や、防災の話題をニュースで見たタイミングで、家の在庫をざっと見るようにしています。決まった日を作るより、気づいたときに見る方が自分には合っている気がします。
今日からできる小さな見直し方
ここまで読んで、自分の家の備蓄がどのあたりに当てはまるか、なんとなく見えてきた方もいるのではないでしょうか。今日は難しく考えず、台所や収納の棚を一度開けてみることから始めてみてください。
賞味期限が近い缶詰やレトルト食品が一つでも見つかれば、それは今夜の食卓に使える合図だと思っています。備蓄は特別な作業ではなく、普段の暮らしの延長にあるものだと感じています。
週末に少し時間が取れそうなら、家族と一緒に棚を見てみる時間をつくってみてくださいね。それだけで、暮らしが少し軽くなる一歩になったらうれしいです。













